30年ぶりに戻ったら (76) — バレンタインデーは女性にプレゼントを–え?!
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【プレゼントするのは男性から女性へ】
ヨーロッパ生活を始めたのは3月のパリだった。
何かと勝手の違うパリの暮らしにもやっと慣れてきた翌年2月、バレンタインデーが来た。
ここでビックリ!
同僚のティムが、今日は妻に赤いバラを買って帰るという。他の同僚たちの中にも、妻をディナーに招待するなんていう人もチラホラいたが、プレゼントするのは男性の側だった。また、特段特別な日というほどのことも無かった。
職場の人々や街中をしばらく観察してみてわかった。
ーバレンタインデーには、男性から女性に愛情を表現する(これも、そうしたいひとはする、という程度。町中大騒ぎなんてあり得ない)
ーチョコレートとは全く結びついていない
ひるがえって、30年ぶりに日本で迎えるバレンタインデーの季節。街に出るとデパートのコンコースに一流メーカのチョコレートの出店が並んでいる。赤やピンク色を中心とした美しいパッケージ。これはどう見ても、女の子の好みだ。
そう、日本ではバレンタインデーはヨーロッパと逆転している😳。
私の住む地区は市内でも最も高齢者比率が高い。それでも近所のスーパーには、赤やピンクの包装紙に綺麗にくるまれたチョコレートのワゴンがでている。
ここにもやっぱり買う人がいるのかなーー?
私も日本にいた頃は、そうしたっけな。昼休みに銀座にひとっ走り。チョコレートを買って、一緒に仕事をする周りの男性の先輩方に配った。意中の人にあげるといより、どちらかというとお中元やお歳暮のミニ版ような気持ちだったな。小さな暮らしのアクセントというか。
ところで、私は本当にその名を持つ村に行ったことがある。Saint-Valentin (サン バランタン)村。ボージョレワインの生産地帯のその村に、ジュネーブから日本人会の仕立てたバスで行ってきた。
この村では、Saint-Valentin という名を村おこしに使っているようだ。
しかもここには2月14日という名のレストランまである。高級レストランで、オーナーもシェフも日本人とか。私もここでランチとワインを堪能した。
その後、この話には思わぬ落ちがあることがわかった。
なんと、九州は熊本県球磨郡相良村がSaint-Valentin 村と姉妹都市なのだ。
あの山深い球磨郡にある村が、なぜ?
これも村おこし策のようだ。その上相良村には、Saint-Valentin 村の在日事務所まであるという。
日本の村も頼もしい。東京に頼ってないで世界に目を向けるとは、あっぱれ!😃
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。
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学びのポイント:世界はいろいろ。今日は視野をグーンと広げる日に!新たなアイデアが湧いてくる。
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