科学、技術、知識をどう使うか?/How do you use Science, Technology and Knowledge?
”科学、技術、知識をどう使うか?”、という問いは、
A question asking “How do you use science, technology and knowledge” will be changed,
”それを持つ人の生きる姿勢を通じて、科学、技術、知識はいかようにも世の中に着地させられる”
when you take the fact “One may use science, technology and knowledge in any way s/he may wish when they are imposed on the value of life of their owner”.
と考えたとき、問い自体が変わります。
”あなた(わたし)は自分の得意なことを、どうやってこの世に生かしたいか?”
The right question is, “How do you (I) want to use what you are good at in society?”
そんなことを、きょう小出裕章先生の講演ビデオを見ながら、考えました。今福島で起きている原発事故の恐ろしさを、小出先生の分かり易い語り口で解き明かされ、言葉にできない恐ろしさと、日本をそこに追い込んだ無数の多くの力(私自身の無知、無関心を含めて)に対し怒りを感じたことはもちろんですが。
A speech by Dr. Hiroaki Koide, a nuclear scientist at University of Kyoto, has inspired me. He talked about “Nuclear Plant, the melting down of its Myth of absolute safety”, Osaka, 13 May, 2011.
〔引用)
2011年5月13日(金)夜、小出裕章氏がメインとなるイベント『原発「安全神話」溶融』が、大阪の第七藝術劇場で開かれました。(Video is in Japanese)
〔引用 おわり)
では私はどうするか? Then what should I do?
私はこれからも、人と社会と、技術とのギャップを埋めることに、目を向け続けようと思います。技術が少しでも多くの人に役立てられるように。
I will continue working on building a bridge over a gap between People, Society and Technology.
ここで、ささやかですが私の取り組みをご紹介しましょう。Allow me to introduce my humble attempt as an example of may way of make it happen.
今、ジュネーブ大学のCSRコースで卒業論文を書こうと準備をしています。
I am preparing a course thesis for a CSR course I’m taking at University of Geneva.
テーマは、「情報化社会におけるCSRの新たな役割ーウェブ・アクセシビリティーを社会に根付かせるために」
The theme is “How would we drive CSR evolution to adapt to the Information Society? — Lessons from Web Accessibility”
目が悪くても、マウスをうまくクリックできなくても、たとえウェブの使い方が良くわからなくても、苦労せずに自分の欲しい情報を探し出せる、そんなウェブの作り方を考案した人々がいます。今まで、調査の仕事のため、何万ページにものぼるウェブサイト(と思います。数えていませんが)を見てきた私にとって、世の中のウェブサイトが、”誰にでも使いやすいウェブ”であることは、ほんとうに必要な事だと痛感してきました。
ましてや、Eコマースの急速に普及した時代です。ウェブは、情報を受け取るだけでなく、列車やホテルの予約をする、など、人が社会にかかわるための手段にもなりました。そのウェブサイトが、ディジタルネイティブでなくとも、誰にでも使えるように作られていることは、情報化社会におけるウェブサイトの社会的使命と言える ーーそこが、私の問題意識の原点です。
Webs have become not only a means to get information, but to interact with society, for example by booking tickets via e-commerce sites. Making webs accessible to a wide variety of people, even for those with disabilities, some visual impairments, difficulty in handling a mouse, is indispensable social role of web sites in Information Society. There are a group of people who are working on such web sites.
けれどもアクセシビリティーを考慮したウェブの普及には、まだ長い道のりが待っています。
There is in reality a long way to go to see user-friendly web sites everywhere in the cyber space.
今準備しているささやかな卒論が、その道のりを歩く人々の列の最後尾に参加することになれば、と願っています。
I wish that I could join with my thesis in the force with people who are working to promote accessible webs in society.