ダボス会議、理想はどこまで現実と折り合うか

今年も、日本のテレビ局A社のリサーチャーの仕事で、World Economic Forum, 通称ダボス会議に行ってきました。仕事は、取材や番組作成のサポートです。

仕事を通じ、世界的に有名なこの会議に参した、何人かの人々の考えに直接、接することが出来たことは、大きな収穫でした。

金融危機から始まった今の世界的大不況、金融規制を抜本的に改革し、二度とこのような不況を繰り返さないためには、横の国際協調が不可欠である。金融規制は、元来国内マターだが、アメリカ、イギリス、日本など、経済力の強い各国がてんでんばらばらな改革を行っては、却って、将来、より大きな被害を招く。世界主要国のリーダーたちは、国際協調を行うべきである、と説く、気鋭のニューズウィーク エディターのFareed Zakaria氏。

国際協調の必要性は百も承知で、自分自身もそれが最善の策だと考えるものの、アメリカをはじめ、主要国が内向きになっている現在、国際協調の議論に時間を費やすよりも、主要国がそれぞれに金融改革に着手すべき、と論じるノーベル経済学賞受賞者、Joe Stiglitz教授。

どちらの方も、高い理想と透徹した知性の持ち主で、私は尊敬しています。が、その二人の見解の、この小さくて大きな違い。そこに気づいて、私は考え込まされました。

今週カナダで始まる、G20.多様な世界を代表するリーダーたちは、国内と国際との間に横たわるこの溝を、どうやって、どれだけ、埋められるでしょうか。

Joe Stiglitz教授の意見は、1 月28日に行われたセッション、After the Financial Crisis: Consequences and Lessons Learnedで、分かり易く述べられています。まったく、素晴らしい方です。

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