30年ぶりに戻ったら (47) — あなたは隣人の気持ちがわかりますか?
あなたがなぜ外国のビジネスパートナーとスイスイ仕事を進められないのか、目からウロコの理解と気づきが得られる異文化理解コーチング、外国企業との交渉を支援するパートナー、
経験豊かなヨーロッパ・ジャパン ダイナミクスにようこそ!
私たちのサービスは、こちらをご覧ください。
*******************
【なぜわからない?でもわからない】
先日イランに住んだという方とお話しする機会があった。それで思い出したことがある。
庭園や壁画、彫刻の美しいイランの文化に私はすっかり魅せられてしまった。それとは別にこの旅行で一つ発見したことがある。
それはこういうことだ。
イランに入国した途端、女性は頭にスッポリスカーフを巻かなければならなかった。髪の毛が見えてはいけないと言うからかなり深く巻く。たとえホテルの中であっても、部屋の外では常にスカーフを巻いていなければならない。
やってみてわかったが、これはストレスである。食事中も外せない。ここまで深く巻くスカーフは結構邪魔になるのだ。
私は英国の会社のツアーに参加したのだが、同行者の半数弱は男性だった。男性はスカーフを巻かなくて良い。
この男性たちがスカーフがうっとおしいものだということを全く理解しないのだ。彼らは礼儀正しい紳士なのに。私たち女性とずっとイランを巡る旅をしているのに。ご夫婦の方は妻がスカーフを巻いているのに。彼らには全くわからない。そのことに私は驚いた。そして悟った。
「人はすぐ隣にいる人であっても、その気持ちがわからない。経験しないことは他人ごとである。」
飛行機がテヘランから離陸してスカーフを外したとき、心からほっとした。これでもう、うっとおしいスカーフとお別れだ!
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
学びのポイント:人のふり見て我がふり直せ。

サマルカンドのモスク。ウズベキスタン。イランではない。
*************************
無料メールマガジン(メルマガ)を発行しています。ここではブログに書かないことをお届けします。日本人の気付きにくい文化ギャップをめぐる苦労話など、私の30年に及ぶヨーロッパ実体験からくる話ばかり。時には辛口のお話しもあります。他では聴けないと自信を持って言えます。無料メールマガジンの登録はこちらからどうぞ。
*************************
- おなじテーマの人気記事はこちらです→
- 私は30年間欧州で暮らし、目からウロコの日々でした。価値観の逆転、国際ビジネス、ダイバーシティの活用、などをテーマに講演、セミナー、執筆、取材を致します。
- 国内でもグローバル化の進む日本。そんな社会では一人ひとりの違いを価値に変えて仕事ができる人が必要です。そのような人々はあなたの職場を活気づけ成長させる人財でもあります。グローバル人材育成プログラムの詳細はこちらをごらんください。
- 外国の取引先と交渉がうまく進まない、交渉までたどり着けない、どうすればいい?ーー私たちがご支援します。