第73回「バスクからお届け!体のことを自分で知って•選んで•決めることの大切さ」2023年7月 22日
インスピレーショントークは、寺本裕美子さん、バスク(スペイン)在住、ドゥーラ・通訳、です。
キーワード:ドゥーラ、女性、バスク、自分の身体を知る
ドゥーラって、聞き慣れない言葉だと思いませんか?
これは職業の名前です。ドゥーラとは、主に妊娠中から産後育児のプロセスで、継続的な心理サポートを提供する専門家を指します。医療者ではありませんが、産む人の希望と選択を尊重する寄り添い役としてお手伝いします。中絶や流産、死産のプロセスに寄り添うこともあります。
日本で知り合ったバスク人パートナーとスペインバスク地方に移住された寺本さんは、ご出産の経験を経て、そのドゥーラとなりました。
なぜその御仕事につこうと思われたのでしょうか?
ご出産を契機に寺本さんは何に気づき、何を考えたのでしょうか?
寺本さんは、今の社会の女性のあり方にどんなお考えを持ち、どのような活動をされているのでしょうか?
これからの社会を作る女性たちに、どんなメッセージをお持ちでしょうか?
寺本さんのお話しを伺いましょう。
★ 寺本裕美子さん御略歴;
幼少期から、女性にたいして不平等な社会に窮屈な思いをして育つ。肩書・年齢・性別など関係なく、「一人の人間」として生きる快感を感じられるバスクに出会い、暮らし始めて21年。
15年前の出産で、体がどんなものなのか、ほとんど全く知らないことを思い知らされると同時に、新しい命が自分の体を管にしてこの世に生まれるという出来事に強い衝撃を受ける。
もっと知りたい一心で妊娠から産後までを生理的・心理的・社会的視点から学び、ドゥーラの育成を受ける。月経周期や性全体の領域に学びは広がり、現在は「性と生殖の健康と権利(SRHR)」を守る活動もしています。
リプロ・リサーチ実行委員会メンバー。