第78回 国際機関で働いて、家族も大切にした経験ー大変な中にも発見と喜びが詰まっていて、世界が近くなった 2023年12月 16日

インスピレーショントークは、広瀬晴子さん、日本モロッコ協会会長、鎌倉UNESCO協会会長、です。

キーワード:国際機関、UNESCO、UNIDO、モロッコ、仕事、家庭 

広瀬さんは、とてもユニークな国際経験をお持ちです。それは、どこか一つの国に住んだというものではなく、一つの国を超え世界中の国を俯瞰して、その位置から色々な課題や国同士の関係を見るという御経験でした。それは、UNESCO(国連教育科学文化機関、本部パリ), UNIDO(国際連合工業開発機関、本部ウィーン) という、いわば老舗の国連機関の要職にあってリーダーの一人として物事を決め、組織を引っ張って行くお立場を経て培われた視点でしょうね。

国際機関であっても、アジア人の女性がお力を発揮するのは容易ではありません。その上、責任の重い地位であれば、そのポストを欲しいと思う人々は廻りに大勢います。そういう人々と仕事を進めていくわけですから、色々なご苦労があったことでしょう。それらをどうやって乗り越えて来られたのでしょうか?

また、御仕事の上に、ご家族もまとめ、引っ張って行かなければなりません。広瀬さんは、最初の任地、パリには、夫君を東京に残し、お二人のお子様をお連れになっていらっしゃいました。いわば、逆単身赴任というか、子連れ赴任というか。当時の日本ではこんな赴任の例はとても希だったのではないでしょうか?

このように、時代を先取りするライフスタイルで、世界の問題に取り組んで来られた広瀬さんは、きっといろいろな知恵をお持ちだと思います。それは、立場は違ってもわたしたちの日々の生き方の中でも生かせるものではないでしょうか?

心の引き出しを沢山お持ちの広瀬さんには、まずこんな切り口からお話しを伺います。

  • 仕事と家庭のバランスをどうとるか?
  • 世界レベルの問題に対して、多国間で解決すべき課題に取り組むという国連の役割についてのお考え
  • 国連組織の中でどうやって仕事を進めて行くか?
    ・モロッコ大使となり、立場が変わったときに見えてきたもの
  • 若い人たちへのメッセージ

地球市民塾は、御参加になった方々のお声も大切にしています。インスピレーショントークの後は、誰もが参加できるZOOMの良さを生かし、率直な感想やお考えを交換して楽しみましょう。

★ 広瀬晴子さん 御略歴
東大心理学科卒、米国スタンフォード大学工学部オペレーションズ・リサーチ学科修士。人事院、経済企画庁を経て1992年にUNESCO 本部(パリ)に人事局長として採用され、のちUNIDO事務局次長としてウィーン勤務。2006年在モロッコ王国に日本国特命全権大使として赴任。2010年に帰国後、東京工業大学特任教授、鎌倉女子学院評議員、お茶の水女子大学理事を勤める。現在、日本モロッコ協会会長、和紙保存、流鏑馬保存等の財団の理事等を勤める。また、数社の社外役員を勤める。

広瀬晴子さん

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