第80回 継承語として学ぶ、教える日本語の現代的な意義とは? 2024年2月 23日
インスピレーショントークは、フックス 清水 美千代さん、スイス在住日本語教育専門家、です。
キーワード:スイス、日本語教師、継承日本語、欧州の言語政策
あなたは、「継承日本語」という言葉を知っていますか?
実はわたしもフックスさんにお目にかかるまで知りませんでした。
フックスさんは現在スイスにお住まいです。そして、ヨーロッパにおける継承日本語教育の発展に長年ご尽力されて来られました。
- 継承日本語とはどんな日本語ですか?
- それは、誰にとって、なぜ大切なのでしょうか?
- どんなきっかけで日本語教師となられたのですか?
- フックスさんはスイス日本語教師の会の設立にもご尽力され、会長も務められました。スイスや欧州の日本語教育は、どのような人々に特に必要とされているのでしょうか?
- フックスさんが継承日本語教育にご尽力される理由をお教えください。
- フックスさんは継承日本語を身につけた人々に、日本との関係でどんな役割を担って欲しいとお考えですか?
フックスさんのお話しを伺います。
フックスさんの御略歴:
現在の役職:
バーゼル日本語学校名誉教諭(現在は高校生を教えている)
スイス継承日本語ネットワーク(SKN)主宰
ヨーロッパ日本語教師会(AJE)継承語SIG代表
母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会海外継承日本語部会政策班代表
主な業績:
- 基調講演/論文:「欧州における継承日本語教育の意義と実践―複言語・複文化社会における継承日本語教育を考察するー」(2021年スペイン日本語教師会シンポジウム論文集)
- 口頭発表:「ヨーロッパにおける継承日本語教育の今後を考察するースイスにおける継承日本語教育を参考としてー」(MHB2020年次大会)
- 共同発表/共同論文:「継承日本語を学ぶ意味―複言語・複文化主義の視点からー」(AJE 2019年日本語シンポジウム発表論文集)
- 著書:継承日本語教育教科書とワークブック(他3名との共著)
「にほんご1ねんせいーこのゆびとまれー」(2003)
「にほんご2ねんせいーはないちもんめー」(2007)
(国際交流基金の助成により制作、現在もスイス各機関で使用されている) - その他、スイスの各地および英国、フランス、スペイン等で講演多数
賞罰:2018年度外務大臣表彰を受賞