あなたがそうしたければ ”If you want”
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【それは選ぶ権利の尊重のあかし】
ヨーロッパの人たちと30年近く英語で仕事をしてきましたが、嫌いなものの言い方はやはりあります。そのひとつがこれ、”,, if you want”。何かを言った後に続けて言う言い方です。どの国の人であれ関係なく、そういうことをよく言う。だから、ヨーロッパでは母語の違いに関係なく、心情はかなり互いに似ているのではないかと思います。
あなたにXXというクスリを処方しましょう、if you want.
あなたがZZを判断できるようにYYという資料をあげましょう、if you want.
これにはなかなか慣れられませんでした。
どのクスリが私に必要か判断して処方するのは、医者のあなたのしごとでしょう?
どんな資料をもらったって素人の私にはZZの判断はできないでしょ。それをアドバイスするのがあなたの仕事でしょ?
なのにそんな言い方をして、なぜわたしを突き放すの?ーーこんな風に半ば呆れ、その”If you want”を連発する心理を長い間測りかねていました。
ところがこの前、スイス東部の公立介護医療併設型施設というユニークな場所で働くのある方(日本女性)のお話しを伺っていて気がつきました。これです↓
「今いる福祉施設にはマニュアルがないんです。スタッフ一人一人が自分のお世話する人にとり良いと思うことをしています。」
ここの社会は、自分に必要なものはすべて自分が決める社会なんだ!だから、スイスの施設では、お世話されるお年寄りも自分の必要なことをスタッフに伝えるのです。
そういう社会では、”if you want.”は「あなたの選ぶ権利を尊重します」ということなんだ!
逆に言うと、人は何もかも自分で選び尽くさなければならない。与えられると言うことはなし(ま、時と場合にもよるでしょうが)。
ということは、日本人が親切、気遣いする、と感じることを、ヨーロッパの人々は、自分には選ぶ機会を与えられなかった、押しつけられた、と感じるかもしれない。😳😯
そうそう、知人が言ってました。あるとき、彼がヨーロッパ人の友人たちにパイを等分に切って分けようとした。そうしたら、「自分の好きな分だけとるから切らなくて良いよ」と言われたって。
ヨーロッパの公平とは一人一人が自分に必要な大きさのパイを受け取ることなりーーー日本と随分違いますね。
自分とは異なる他者から視点を学ぶと、
世界はこんなに面白くなる!
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学びのポイント:相手に自分の考えを投影させるのではなく、こういう考え方もあると思って話を聴くこと。すると今まで見えなかったものが見えてくる。
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