エバリュエーションとスピーチの関係

【話す人と聴く人との相互作用】

先日、わたしの参加しているトーストマスターズクラブの例会で、最優秀エバリュエーションに選ばれ、青いリボンを貰った。新入会員、Hさんの最初のスピーチについて論評するのがわたしの役割だった。

何度か貰った事のあるこの青いリボンだが、この時は特に嬉しかった。わたしは必死に自分が話す準備をしたけれど、他にもよいエバリュエーションをした人はいたし、まさか自分にその栄誉が来るとは思っていなかったのだ。

何がわたしをここまで押し上げたのか考えてみるに、これは相互作用だと思った。話す人と聴く人との相互作用だ。

Hさんのスピーチはよかったのだ。彼の実感と本気が籠もっていた。それがわたしの心を動かした。

クラブ入会後の最初のスピーチは、ほとんどの人が自己紹介を兼ねて今までの人生を4−6分で語る。私もジュネーブのクラブに入会したときにそうした。

Hさんのスピーチも自己紹介だった。けれども、相当にユニークだった。彼がアジアのある国で建国の英雄と仕事をするという得がたい体験から学んだこと、その気持ちを日本帰国後も持ち続け様々な活動をしていること、このトーストマスターズクラブに入会を決めた理由も彼の志に応えるものがあったからだというのだ。あっぱれではないか。

彼の語る物語をわたしは興味と共感を持って聴くことが出来た。聴きながら、Hさんの人生と対話をしていた。

スピーチを聴きながら、エバリュエーションの論点を書き出し、整理するのは容易ではない。何を話すのか前もって分からないし、スピーチが終わる時には、エバリュエーションの論点もリストし終えていなければならない。その間、4から6分。

Hさんのスピーチもその例外では無かったけれど、わたしはそこにある物語に乗って行けた。だから論点のメリハリのつけ方に苦労は無かった。

人の心に届くスピーチは、よいエバリュエーションをさせてくれるのだ。この青いリボンはHさんのおかげだと思う。

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