30年ぶりに戻ったら (169) — The dark cloud has a silver liner
【灰色の雲の縁は輝いている】
冬の夕方、こんな雲を見ることがよくある(写真)。その度にこの言葉を思い浮かべる。
これは、わたしがスイスにいた頃、突然失業した日に当時の同僚のくれた言葉だった。
今、目の前が真っ暗でも、きっと光の射す日が来るーーそういう意味だとわたしは思った。
きっと今もそうなのだ。
突然のコロナ禍で、今まで当たり前に出来ていたことがパタンと出来なくなった。
友人と外でご飯を食べながらお喋りするとか、どこかを街を旅するとか。
その終わりはまだ見えない。
人は出口の見えない状態にいるときが、一番辛い。
そういう時は、濃い灰色の雲しか見えない
わたしも何度もそういう経験をした。
いくつもの仕事に応募し、
何人もの人に会ってアドバイスを求めた。
それでも仕事に就けなかった日々が続いた。
でも、辛い日々は必ず終わった。
スイスで英国人の同僚から貰った言葉を日本で思い出す日が、こんな機会に来るとは。
人はきっと辛いときもその後に来る光を見ようとするんだろう。
その気持ちに、日本も外国もないのだ。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。
世界はこんなもんだということで。
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学びのポイント: 今悩んでいますか?困りごとを抱えていますか?大丈夫、その雲を縁取る金色の光めざして歩いて行きましょう。
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