30年ぶりに戻ったら (192) — 日本も国際化した!
【これは男女の役割分担意識の国際化の兆し?】
時間がヒョイと空いたので、
大江戸線にそのまま乗って東京都現代美術館に行ってみた。
自然光をふんだんに取り入れた建物、そのコレクションやカフェなど、
美術館の新しい考えを取り入れたそのあり方に大いに感心。
しかし、ここまでやってくれた!と一番嬉しかったのがこれ(写真)。
男性用トイレの入り口に赤ちゃんのおむつ替え台がありますよという表示。
日本もここまで来たか!
今までわたしは女性用トイレの表示にしか見たことが無かったのだ。
アメリカの空港で、
男性用トイレの表示にもこのピクトグラムがあるのを見たのは、
20年以上前だった。
アメリカ社会のあり方を垣間見た気がした。
こんな感激の経験もある。
夕方、子どもの手を引いて、
スーパーマーケットでおかずの材料を買う
サラリーマン風の若い父親。
その姿をはじめて見たのは、
パリで暮らしはじめた頃、
30年以上前だった
フランスって先進国だと、わたしはいたく感心した。
つい先日自分が後にしてきた日本には
そんな光景は見られなかったからだ。
そして今、
日本に戻ると
子どもの手を引いた若い父親を
スーパーマーケットで見かけるのは珍しくなくなった。
そして遂に日本の男性トイレにも
おむつ台があるようになった!
これは、
東京都現代美術館の目指すものが、
建築にも反映されているのかも知れないが、
変化の一歩であることには違いない。
男女の役割分担意識の国際化という、
日本にとっての最大の難事が
ゆっくり変化しつつあるようではないか。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。