クリスマスのないたった一つの日本の街
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12月の日本は、日本人の器用さと季節の変化を楽しむ才能に気付かせてくれます。
まず、クリスマス。私の住んだフランスやスイスでは12月になると街はイルミネーションで飾られます。その装飾は、明るいだけではありません。明かりによって生まれる陰の作り出す効果もまた全体としての美しさを構成しています。
そしてクリスマスは家族が集まって過ごす日。教会に行く人にも行かない人にも、クリスマスは静かな日なのです。
日本に来ると、これがどうも季節行事に変わっているような。街は赤と緑、それに金色で飾られますが、それはお祭りという感じ。クリスマスプレゼントやケーキが全面に出ていて、パーティー気分が盛り上がる仕掛けがあるような。これは桃の節句にひな人形を飾り、端午の節句に鯉のぼりを揚げるような感覚と同じではないかしら?
丸の内のイルミネーションを今年初めて見ました。綺麗なこと!でもそこには陰がない。光で埋め尽くされている。(うーーん、ちょっとやり過ぎ。照らせばいいと言うモンじゃない。)
12月25日にいよいよクリスマス気分がクライマックスになるとーーーその翌日にはツリーや赤や緑の装飾は見事に片付けられ、門松や注連飾りが街のあちこちにもう据え付けられています。
たった一晩でクリスマスからお正月へ!この変わり身の速さ、器用さ!何度見ても感心します。
そんな日本にたったひとつ(と私は思います)クリスマスのない街があります。
東京の人形町です。
私はこの街の年の瀬が好きです。昨日訪れると大通りに提灯がかけられていました。もうすぐしめ縄などを売る露天がずらっと並びます。
江戸時代から続く商店の多いこの街の、そういう我が道を行くところが好きなんです。
(註:浅草もクリスマス飾りをつけない街だと後から読者に教えて頂きました。)
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