30年ぶりに戻ったら (132) — ここに日本の象徴がてんこ盛り!

【桜でも富士でもなく】

これこそ現代の日本!と思い、思わず写真を撮った。(こういうとき、自分はまだ外国人観光客だと思う。)

右の建物は、何やら日本の古代建築のような瓦屋根の建物を、伝統的な平屋建てではなく最上階に乗せている
左の建物は、何やらシンプルでモダンである
左右の建物の間に切り取られた秋晴れの空に、スカイツリーがすっくとそそり立つ
地に目をやると無数の人々が、文句も言わずに整然と行列を作っている
瓦屋根の建物の前には、金色に色づいた銀杏の大木

わたしがここに見るのは、こういうものだ ーー 
新旧の併存と調和(ここまであっけらかんとした新旧併存はヨーロッパのどこかにあったっけ、、、?)
11月でもスッキリ青い空(ジュネーブにはあり得なかった!)、
銀杏の知らせる季節感(ジュネーブには紅葉はなく木の葉が茶色くなってあっという間に散る)
行儀良く行列する群衆(ヨーロッパの人々ならある者は列の前にずんずん割り込み、またある者はこの長い行列に抗議しただろう)

富士山、満開の桜、丹塗りの五重塔の三点セットの映り込んだステレオタイプの日本の観光写真を外国で時々見かけた。その度にわたしは 「あーまたか」と思い辟易したものだが、こっちの方がずっと面白いぞ!

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント: 日本の象徴はみる人によって違う。これしかない、と思い込まない方が人生は面白い。

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30年ぶりに戻ったら (132) — ここに日本の象徴がてんこ盛り!”へ2件のコメント

  1. 鈴木 祐一 より:

     この光景をこれだけの話題にされる”センス”を今回学ぶことができました。
     物事の捉え方次第・・・。心理学でいううと「認知行動療法」のスキーマ
    の形成→自動思考とやらでしょうか🎵
     栗崎主宰のメールを受信するようになって、この認知(考え方・感情)の
    歪みが少しずつほどけてきました
     ユダヤの話に、『〇は□に負ける』というお話があります。
     石<鉄(「石は鉄に負ける」と読む)<火<水<雲<風(蒸発)<風<人間<酒
    <睡眠<死<愛(人類)・・・と?

    1. Yoshiko KURISAKI (栗崎由子) より:

      鈴木様、拙稿をお読みくださりありがとうございます。
      褒められ過ぎだと思いますが、嬉しいです。
      拙稿に深い意味は無く、外国人観光客の目線が今も抜けないでいるのです。

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