30年ぶりに戻ったら (81) — ここが日本で良かったと思うとき
【土曜日の夕方なのに来てくれる街の電器屋さん】
あー、ここが日本で良かった!
朝から快晴!さあ洗濯だーまでは良かった。
脱水が終わり、洗濯機の蓋を開けると、え!?😱
洗濯物がずぶ濡れ。排水が悪く、洗濯槽の底に5センチぐらいの水が溜まっていた。
いつもお願いしている「まちの電器屋さん」は知っている。ところが何度電話をかけても応答が無い😰。
それなら実力行使あるのみ😤
とハラを決めたものの、他の用事を済ませやっと外に出られたのが午後4時近く。
「まちの電器屋さん」のお店まで行くと、店は閉まっていた!😱
が、張り紙に携帯の番号が記されていた。
電話が遂に繋がって事情を話すと、「今の用事が終わったらお宅に伺います」と言ってくれるではないか!
ふーーー、私の肩からスルスルとストレスが抜け落ちて行った。
あー、ここが日本で良かった!ここには店を閉めていても、電話一本で来てくれる技術者がいる。
スイスでは決してこんなことは起きない。そう思ってまず間違いない。
町の商店が土曜日の午後5時に一斉に店を閉めるジュネーブ。機械修理などのサービス業は土曜、日曜は休みと決まっている。
もしこれがジュネーブだったら、私は底に水の溜まった洗濯機と共に終末を過ごし、月曜朝に2−3件の技術サービス会社に電話をかけ、運が良ければ1日、悪ければもっと待って、修理の予約をとらなければならなかったろう。
あー、ここが日本で良かった!
私とて、「まちの電器屋さん」のワークライフバランスをちらと考えなかった訳では無い。しかし、彼は事情を話すと、二つ返事で引き受けてくれたのだ。
こんな人はスイスにいないだろうなーー。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。
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学びのポイント:土曜日も何かの修理を頼める国は多くは無い。週末もj働く人々に感謝しよう。
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