30年ぶりに戻ったら (84) — HEISEI … それナニ?
この頃世の中は、「平成最後のナントカ」でかまびすしい。
元号が昭和から平成に変わる時、こんな騒ぎはなかった。誰も「昭和最後のナントカ」といって日々の平凡な営みを演出することはなかった。
それだけに、「平成最後のナントカ」の声を聞くと、プンとある種のうさんくささを感じてしまう。まるで、「もうすぐ時間切れになるよ、今のうちに○○を買っておきなさいよ」、という、消費者の弱い心理をあおるどこかのセールストークみたいに聞こえるのだ。
私がまさに日本を出ようと家を畳み、挨拶に回り etc. 渡欧の準備で忙しかった時期は、昭和最後の日々だった。1989年1月、昭和天皇が崩御され、(当時)皇太子浩宮と小和田雅子さんのご婚約が発表された時期だった。平成という元号が発表された時、私は日本にいたかどうかもう覚えていない。
そして30年経って日本に戻ると、再び元号が変わろうとしていた。
ということは、私は平成の日本を全く知らないできたことになる。
だからどうということは無いけれど、へええ?と思うことはやはりあちこちにある。
例えば、私は日本で人気のテレビ番組を知らない。
今年NHKの朝ドラが100系を迎えるという。今朝、平成の人気ランキングトップ10をNHKで放送していたが、わたしはどれも知らなかった。「あまちゃん」?「おひさま」? 外国のテレビを見ているようだった。
私の好きな朝ドラは「おはなはん」だ。こういう感覚を、今時の人は”ショーワ”と言うのかな?
東京湾岸の地区に出かけると、かつて潮干狩りの名所だった浜が、今では埋め立てられて高層住宅街になっている。そうか、30年あると人は色々なことができるんだな😲
平成の30年間、私はヨーロッパで西暦を使い続けていた。パスポートの更新などたまに元号を使うときは、ネットで西暦と和暦の対照表を使って年を確認したものだった。
そういう日本は独特とも言えるし、無意識のうちに世界標準を意識しないままで多くのことを済ませているとも言える。
少なくとも、TOKYO 2020と西暦を使っているからまあいいか。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

車椅子が頑丈な造りなので驚いた!
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学びのポイント:元号の是非は別として、西暦だけを使う国が世界の大多数ということを覚えておこう。元号の通じない人々と話すとき、年号変換するのはあなただから。
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