30年ぶりに戻ったら (93) — 雨は降って当たり前ではないという話
【日本では、天が草木を養ってくれる】
私の家には小さな庭がある。
今日は、花を植えた。ゼラニウムなどいろいろ。私は花が好きだが、どれも可愛く見えて欲しくなり、花屋で一種類だけ買ってくるということができない😳。
ついでに庭の草取りもした。ドクダミ、カタバミ、etc. まーーみなしっかりと根を張ってる!
小1時間ほどの仕事だったが、気が済んでお茶を飲んでいるとパラパラ雨が降ってきた。
そう、日本てこうなのだ。
私が植えたばかりの草花に水をやらなくたって、こうして天が水を遣ってくれる。
雨が降らなくとも、湿度の高い空気は草花の味方だ。
私の住んだヨーロッパではこうは行かなかった。ベランダの鉢植えでも公園の花壇でも、常に人が花に水をやらないと、あの乾燥した空気の中、花はすぐにしおれてしまう。だから公園や道ばたの花壇に水を撒く公園係の町の職員らしい人の姿を、しょっちゅう見かけた。
スイスの山の村や街の家々を飾るゼラニウム。道行く人々の目を喜ばせるが、「水やりが大変だから、うちではやらないんだ」と、ある山のホテルの老主人が言っていた。なるほどね。
世界には、そういう土地もあるのだ。
雨は降って当たり前ではない。私のようなあまりマメでは無い日曜園芸家にとっては、天の恵みだ。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。
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学びのポイント:今アタリマエのようにあなたの手の中にあるものは、とても貴重なのだということを、思って見よう。
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