30年ぶりに戻ったら (178) — 心が先

【そこには人と人との関係があるだけ】

“Entschuldigung(あの、済みません)”

後ろから遠慮がちな声がした。ベルンに着いて列車から降りようとしたときだった。それが自分に向けられた声だとは思わなかった。どころが、続いて”Hello”という声。思わず振り向くと男の人がニコニコして私に白い紙の手提げを差し出していた。

あ!私の忘れ物だった。今しがた訪問したKambly社の会長から頂いた、四季を描いた美しい化粧箱に入ったクッキーの入った手提げ袋 (写真)。😱私は”Thank you!” と言って受け取ったが、その時きっとビックリした顔をしていたに違いない。😱😱

近くの座席に座っていた人たちも、ニコニコしている。「よかったねえ」と人の良さそうな顔に書いてある。

なんというものを私はうっかり忘れていたのか!乗り継ぎ列車の時刻に気をとられていて。
こうして私は声をかけてくれた親切な人々のおかげで助かった。

スイスだけでなく、ヨーロッパにいるとよくあることだが、人々は自分の言葉で私に話しかけてくる。私が何人か、何語を話すかなどと考える前に、いつもの自分のペースでまず声をかける。

私はそれが好きだ。

知らない人である私にも分け隔てなく接して貰っているようで。そこには遠慮も気遣いもない。人と人との関係があるだけ。

それがとても自然で気楽なのだ。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント: 遠慮や気遣いは、心の繊細さの表れという面もあるが、人を遠ざける作用もある。

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30年ぶりに戻ったら (178) — 心が先”へ1件のコメント

  1. 臼井 道子 より:

    遠慮や気遣いが人を遠ざけることもある…言われて初めて気づいたことです。ありがとうございます。

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