30年ぶりに戻ったら (187) — わたしの元気の素
【師走の賑わいにパリの市場(マルシェ)をおもう】
午前中一杯かかって、
昨日までに終えたかった仕事にケリを付け、
師走の街に自転車を走らせる。
このわさわさした賑わいが、私のエネルギーの素なのだ。
わたしはいつもそうだった。
パリにいた頃、
ペーパーが書けなくて行き詰まったことは何度もあった。
物事が思うように動かなくて、
不安な日々もあった。
そういう週末、近所の市場(マルシェ)に行く。
この雑踏の中で、
わたしは生活感にまみれ、生きる力を取り戻した。
師走の商店街の賑わいに
そんな日々をふと思い出す。
市場の近くの日だまりには、
大小の竹箒が数本、キチンと壁に掛けられている。
街を清掃する人々が使うのだろうか。
こういう光景を見ると、
ここは日本だなあとおもう。
誰も見ていなくても、
日々使うものを大切に扱い
仕事を淡々と続ける気持ちが
自ずから表れているように思えるのだ。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。
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学びのポイント:習慣は体が覚えている。今日はあなたのそういう習慣を一つ、見つけてみよう。
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