30年ぶりに戻ったら (87) — ここまで律儀!

【律儀もここまで!😳】

日本の人って世界的にも律儀だと思う。何かのルールがあると、身命を賭して守り抜くような迫力さえ感じる。スイスの国柄も、ヨーロッパの中では律儀な方だったと感じるが、こういうのを見るとやっぱり日本でないとここまではなーーと思うのだ。

下の写真をご覧頂きたい。この箱はなんだと思われますか?

昨年暮れに梅の苗をネット販売で買った。その苗の入っていた段ボールの箱だ。

この箱を見て、たまげた。「植物輸送中につき、こちらを上にしてください」という黄色いシールが箱の「上部」に貼ってある。

だいたい、荷物を運ぶ箱に上も下もないではないか。それがこの国では守られる。私の梅の苗木は逆立ちすることなく家に届いた。

私は、パリで引っ越しをしたとき、段ボール箱を開けたら帽子の上に靴がそのまま放り込まれていたことがある。帽子はペシャンコ。この引っ越しでは、誕生日に友人から貰ったボルドーワイン用のグラスを半分割られた。梱包が悪かったためだ。😲

まだある。その引っ越しから数年後、今度はトラックが入れない敷地(庭)の中にアパートが建っている、という場所に引っ越したとき。下見に来た営業担当者はそれを知っていたが、荷を運ぶ担当者には伝えていなかった。引っ越しの職人たちは文句を言ったが後の祭り。箱を一つ一つ担いでトラックと建物の間を箱の数だけ往復しなければならなかった。🥵

そんな社会に長く住んだからこそ、日本人の細かいところまで丁寧にやり抜くところに驚かされる。

時には、そこまでやらなくても良いのに、と思うことさえある。

そこら辺のニュアンスは、慣れというか、その人が無意識にもっている「これが常識」と思うことのレベルの違いかも知れない。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント: くれぐれも律儀をやり過ぎて、小さな失敗の責任を取ってハラキリしないように。

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