30年ぶりに戻ったら (114) — 丁寧は美徳だがやり過ぎるとジョークになる

【ここまでやる国と、そうでない国】

「ご使用の際は、量を加減してお召し上がりください。」(写真)


仙台で買った駅弁に付いてきた小さな塩袋。天然塩というから嬉しいではないか。小さな駅弁に添える塩にも手を抜かない心意気。

上記の注意書きは、この塩の袋の口に貼られていた。

食べ物に塩をふるのに、手加減せずにドバッとかける人がいるのだろうか?ここまで細やかに警告しておくのもねえ。悪いとは言わないが、どこか可笑しい。

スイスならこんなことはまず書かないだろう。

スイスの人々が日本人ほど親切ではないから、ではない。この国では商品の包装に書く言語は独仏伊の三言語と決まっているからだ。この小さなスペースに、三つの言葉で同じ言葉を書くのは不可能という、まことに一目瞭然の事情がある。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント: 丁寧もいいが、ほどほどにしないと丁寧ではなくなるから気を付けよう。

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