30年ぶりに戻ったら (135) — 半導体にスイス時計を思う
【精緻の究極にアートを見た】
半導体産業の展示会に行って来た。
詳しいことはよく分からないながら、展示してある部品の数々の美しさに思わず引き寄せられた。😲
こういう反応は自分でも意外だった。
完璧に研磨され鏡のようになった半導体の基板(ウェハー)、サイズもいろいろ。その並んだ姿は既にモダンアートだ。
それをダイヤモンドの歯が切り分けてチップにする。
そのチップと電極を接続するミクロの幅の金のワイヤ。
この精緻な技術、どこかで見たぞ。
ああ、スイスはジュラの山中で見た時計製造工場だ!
わたしは機械式時計のメカニズムはよくわからない。
けれども、その究極の精緻の生み出す美しさに目を奪われた。🤭
これは理屈ではないのだ。
スイスの精密機械産業を支える数々の技術は高級時計や自動車などの基幹部品になった。
日本ではそれが半導体産業になったーーと言うと大雑把過ぎるだろうか?素人のわたしにはそこまで言い切る度胸はない。
でもこれだけは言える。
丁寧に、丁寧に、磨きをかけられて完成されたものは美しい。それが時計だろうと半導体だろうと。
そして、そういうものはもうアートの世界に入りかけていると思うのだ。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント: 丁寧に、丁寧に、磨きをかけられて完成されたものは美しい。それが時計だろうと半導体だろうと。
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