英語の話し方、ここを変えると大きく変わる (15) — 「これ、強すぎるかな?」で丁度良い
【言葉ではなく、文化の違いです】
何か意見を言うときに、意見を述べてから、文末に”I think”と言ってしまう人は多い、というお話しを前にしました。
例えば、こんな具合;
You should talk to your boss about the promotion, I think.
この類型が、やはり文末に言い添える、”That’s my opinion.”です。
You should talk to your boss about the promotion. That’s my opinion.
という具合。
こんなバージョンもあります;
I think that you should talk to your boss about the promotion. That’s my opinion.
どちらにしても、「わたしはーーー と思います」という日本語の文型が脳内回路で働いていて、ここに英単語を貼り付けてしまうんですね。
英語は日本語と比べて、強い言語だとハラを括りましょう。日本語で意見を言い切ると、聴き手には強く響きますが、英語はそれで丁度良いのです。日本語で言う断定する感じが、英語の叙述に当たる感じ。ですから英語で話すときは、あなたが、こう言ったら強すぎるかな、と思うぐらいが丁度良いかも知れません。
これは言葉の問題では無く、言葉の背負う文化の問題です。
英語で話すときには、脳内回路も英語の回路にスイッチする必要があるのはそのためです。
わたしは30年間ヨーロッパに本社のある会社で、英語で仕事をしてきました。その間、いろいろな上司を持ちましたが、どの上司にも「あなたはものをもっとハッキリ言いなさい」と言われたものです。
わたしがヨーロッパに行く前に働いていた日本の会社では、「あなたはものをハッキリ言いすぎる」と上司から注意されたものでしたが。
ここに挙げた例はちいさなことですが、これだけであなたの英語は大きく変わります。
英語脳を育てて、英語で前向きに自分を語る自由を獲得しましょう!
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- 欧州生活30年の経験をもとに、講演、セミナー、執筆、取材を致します。テーマは国際ビジネスにひそむ見えない文化ギャップ、多文化共生、など。