30年ぶりに戻ったら (162) — 日本て本当に安全!ーー自転車も

【Good old days!】

日本がどんなに安全な国か、30年ぶりに日本に戻って以来、もう何度となく驚かされてきた。

それでもまだ足りない。

ここまで安全なのか?!とまた思わされた、この看板(写真)。地域の自治会と管轄の警察署の共同製作によるものらしい。

だけどねえ、自転車のカゴに貴重品を入れる人がいるの?いくらなんでも、、いや、いるのだ。そして、その人々は何らかの被害に遭っているのだ。

そして、こういう看板の登場となる。

しかも、この警告は 五 七 五 そう、俳句と同じリズム!

今も頭が外国人観光客のわたし、そういうところに妙に感激してしまう。

あーーこの国の文化の根強さよ。こんなところにもその息吹があるのか。

もとい!話を自転車に戻そう。

わたしはパリでもジュネーブでも自転車を買ったことがある。

カゴ?付けなかった。

誰かが手を伸ばして、ヒョイとカゴの中のものを掴んでしまえば、それで終わりではないか。

自転車で運ぶものはいつもバックパックに入れて背負った。

ヨーロッパで買った自転車に、カギは標準装備ではなかった。

その理由はすぐに分かった。

ガッチリした太いワイヤ、またはU字型の金具で自転車を路上の構造物(つまり人が引っ剥がして持って行くことのできない設備)にガツンと括り付けておくのが、ヨーロッパのジョーシキだったのだ。そしてそういうカギは、いろいろ種類があるし値段もそれ相応なので、自転車とは別に必要だと思ったら自分で買うのだった。

自転車に乗るためには、そういう重たいカギをいつも背負っていなければならない。

盗難防止だから仕方がない。面倒なものである。

それが分かった時、日本で自転車を愛用していた時代の自分のおめでたさ加減にやっと気がついた。

第一わたしは長い間自転車にカギを付けたことがなかった。朝、駅まで乗っていって適当な場所に置いておけば、自転車は夕方にはちゃんとそこにあった。

さすがに一度盗られたことがある。

慌てて探すと、わたしの古い自転車は駅前通りの路上に乗り捨ててあった。

それ以来だ、カギを付けたのは。

そのカギだって、自転車本体に取り付けてあり、ペナペなの薄っぺらい金属でできたカギに過ぎなかった。誰かがその自転車をヒョイと持ち上げて、持ち去るのはいとも簡単なことだった。

けれども、日本にいたときのわたしには、そんなことがこの世で起きるとは想像もできなかったのだ!

Good old days!

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント: 日本の安全は、世界の基準では肝を潰すレベルなのである。

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○ 欧州生活30年の経験をもとに、講演、セミナー、執筆、取材を致します。テーマは多文化共生、お互いの違いを資源にするには?など。

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30年ぶりに戻ったら (162) — 日本て本当に安全!ーー自転車も”へ4件のコメント

  1. Katamoto Yoshikiyo より:

    これは、面白い話です。
    最近経験した実例です。自分は今じゃ、自転車乗らないが、
    自動販売機の前に、乗り捨て❓自転車があり、私はこの自転車の荷物バックに
    時分のKey-bagを忘れて帰るところでした。
    これは、かなり「やばい」話です。

    1. Yoshiko KURISAKI (栗崎由子) より:

      それは怖い経験でしたね!

  2. 鈴木 祐一 より:

    俳句調になっていたのですね♪以外でした。地元の吉祥寺は自転車不法駐輪地獄で行政も悩んでおります。以前と比較しますと駐輪場も整備され、スマホでその混雑状況が次善確認できるようにもなりました。
     有名な話では、井之頭公園の弁天池のかいぼり(水抜き)をしたら、盗難自転車がびっくりするほど出現したそうです🎵
     酷暑!熱中症!にはご自愛ください。  涼風至 鈴木 祐一拝

    1. Yoshiko KURISAKI (栗崎由子) より:

      池に投げ込まれていた自転車が可哀想でしたね。

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