30年ぶりに戻ったら (124) — 何度見ても思う、傘立ては日本の安全の象徴だ
【あなたの傘を置き去りにせよですと?!】
わたしはいわゆる治安の悪いところで暮らしたことは無い。しかし、持ち物を、見張りも付けず、なにかに括り付けもせず、持ち主が姿を消して平気という国はなかった。
日本には誰も傘を盗っていく人がいないからこそ、傘立てを使える。
しかし、ここまで安全とは!
あなたの傘を置き去りにせよですと?!
先日上野の芸大美術館に応挙展を観に行ったとき、建物入り口にあったこの看板は、応挙と同じくらい日本を象徴している、と私の目には映った(写真)。😳
安全に関する限り、日本と比べれば、ヨーロッパに勝ち目は無い。
あ、一つあった!🤫
スキー場で、昼食休憩のためにスキーを脱いで、多くの人々は斜面の途中にあるレストランに入る。その時、スキーは外の雪の中に立てておく。スキーにカギをかけるわけでも無し(←それは不可能だろう)、どこかに括り付けることもしない。わたしも何度もそうした。実を言うとスキーから離れる一瞬、いつもちょっと心配だった。しかしスキーを持ってレストランに入るわけにもゆかず、誰もがするようにわたしスキーを外に立てかけておいた。
それだけだったなー、自分の持ち物から目を離した記憶は。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。
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学びのポイント:あなたは自分が気付いている以上に、この安全な環境に護られている。感謝しよう、あなたの社会に。
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