30年ぶりに戻ったら (174) — 風の谷のナウシカが内股で立つ?!

【見えないものを見る】

お正月にテレビで新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」を観た。

夢中になった。素晴らしい歌、踊り、演出、振り付け、衣装、所作、体の動き!

そしてなにより、この作品のメッセージが好きだ。
愛と勇気、諦めない心、命あるもの、大地、水、天、全てのものと調和して生きること。

テレビを観ていてふと気がついた。
ナウシカが、内股で立っている。
おかしいんじゃないの、この勇気と行動力のある人が?
外股ではなくても、足は並行に揃える方がナウシカという人物にふさわしいのではないのだろうか?

演じているのは尾上菊之助。
女形も演じる役者さんだから、
ナウシカの立ち姿も内股になるのだろうか?

そう考えだしたら気になって仕方がない。

でもこれは面白い。
普段、女形が立つ時にその足が内股かどうかは外からは見えない。
少なくともわたしは見たことが無い。

ところが、舞台のナウシカは
袴の裾をたくし上げ、脚絆を巻くという出で立ちなので、
女性の役でありながら、足の形がよくわかるのだ。

ヨーロッパではこんな経験があった。
わたしはパイプオルガンの音色が好きだ。
そして、大抵の教会にはパイプオルガンがある。
教会で聴くオルガンの音は、まるで天から降り注ぐ音楽のように感じられる。

ところが教会の中では、オルガンの壮麗なパイプは見えても
演奏者の席は見えない。
わたしはそれが気になった仕方なくなり、
ヨーロッパのあちこちで教会を訪ね機会のあるごとに
オルガン演奏者の席を探した。
そういう教会はあった。私の経験では、一箇所だけだが、とにかくあった。

きっと、演奏者の席は信者からは見えないように作ってあるのだと思う。
そうすれば、教会に来る人々は、
オルガンの音が天から響いてくると、素直に感じられるではないか。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。
世界はこんなものだということで。

尾上菊之助の演じるナウシカ

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学びのポイント: 普段見えなくて当たり前のこと、見えないことになっていることは、あなたにもありますか?それは何ですか?

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