フランス語を習っていて悔しかった話

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【羨ましいを通り越し、神様は不公平だと思った】

ジュネーブには州立の語学学校がある。語学と行っても大半はフランス語のコースで、それから少々の英語コース。スイスの国語であるドイツ語は英語よりもクラスが少なく、同じく国語のイタリア語はあるにはあるが受講者が少なくて閉講になるコースもあるほど。スイスに加盟したのはたったの200年前、スイスの都市というよりも国際都市であるジュネーブらしい現象だ。

人口の半分以上が外国生まれの人々という土地柄。この州立の学校は色々な理由でここに移住した人たちの自立を言葉の教育で助ける役目も担っている。

私もこの学校に1年近く通った。

色々な国から色々な理由でここに来た人々がクラスにはいた。年齢も様々だった。

ラテンアメリカの人たちは勉強しなくてもフランス語がスイスイ上達した。母語のスペイン語はフランス語にそっくりだからだ。彼、彼女らは書いたものなら習わなくても読める。彼ら、彼女らの発音は母音をハッキリ発音するスペイン語ふうだが、かまうことはない。遠慮とか、自分を恥じるという思考回路のない、前に前に出て行く明るい人々だ。発音がどうだろうが文法があやふやだろうが、とにかく話す。これでうまくなっていく。

夏の講習の時は羨ましいを通り越し、神様は不公平だと思った。ラテンのクラスメートたちは、朝5時までディスコにいて、予習も復習もせずにクラスに出てきて私よりも早く上達する。

反対に同じ悩みを持つ人々がいると知って嬉しかったのは、ロシア語やポーランド語が母語の人たちがクラスにいたときだ。彼・彼女らの言語にも冠詞、定冠詞の区別が無いのだそうだ。
ひゃあーー嬉しい!私だけの悩みじゃなかった。

私などよりもっと必死に言葉を学んでいる人々がいます。ヨーロッパに来た難民と呼ばれる人々です。

彼ら、彼女らにとって言葉は新しい土地で生きていくために不可欠の手段です。
11月のスイス発オンラインセミナー 地球市民塾 「世界と関わってきた人たちと話そう」シリーズ第5回ではその難民を支援する人々に焦点を当てます。

「自宅で難民と暮らすって?ー理解は経験から育つ」

インスピレーショントークはジャーナリスト、エッセイストの長坂道子さんです。

私たちはこの地球の課題にどう取り組めばいんでしょう?
難民て、あなたの隣人かも知れません。
長坂さんの取材したドイツの人々の経験にヒントがあるかも知れません。

いよいよ明後日です。
11月11日 土曜日
日本時間 18:00 – 19:30 /スイス 10:00 – 11:30
キャンセルが出ました!あと2席あります。
詳しいプログラムとお申し込みはこちらへどうぞ
↓↓↓↓↓↓↓
https://goo.gl/DqjsPX

よかったら長坂さんの書かれたこちらの本もご覧になって下さい。
「難民と生きる」(新日本出版社、2017年3月刊行)

写真はジュネーブの典型的な11月の空。雲が二層になって垂れ込める。暗いのなんのって。
IMG_0328

 

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