30年ぶりに戻ったら (108) — 40年前の東京がここに!

【変わらぬもの、ここにもあった】

あんまり懐かしいので、つい写真を撮った。

いやここで懐かしいというのは、おかしい。これは イマココの東京だ。

先日、ある世の中から信頼されるある大きな団体の研修会に参加した。都心のホテルの大広間、シャンデリアの幾つも下がる会場、絨毯を張った床。1000人近く集まった人々。そこは白黒テレビの世界。色彩が無い、しーーーんと静か。

そこにあったこの張り紙を見た途端、私の頭は40年前の東京にタイムスリップした。

新入社員の私。入社1日目、新入社員たちは全員、本社6階の講堂に行儀良く着席した。総勢330人、その中の女子社員は3人。その一人が私だった。男女比100分の1で誰もなんとも思わなかった。むしろ、女性というだけで珍しがられた。

当時、雇用機会均等法は無く、ジェンダーダイバーシティという言葉は日本に上陸しておらず、ましてや誰も「女性活躍」なんてかけ声をかけてくれなかった。

あれから幾星霜。

ジェンダーギャップは下から数える方が早いランクに留まる日本だが、さすがに女性が大臣になったなどと新聞だねになることも無くなった。この国も変化したんだ、、と思っていたが、まだココにあった。40年前と変わらない東京が!

30年前、パリで暮らし始めて最初に驚いたことの一つ、今でも忘れられない光景がある。夕方、私が仕事の帰りにおかずの材料を買いに寄ったスーパーでのこと。背広を着た男の人が小さい子どもの手を引いて、スーパーのカートをカゴを下げて買いものをしていた。

サラリーマンが子ども連れでおかずを買いに来ている!

驚いたのはその時限りだった。そんな光景はパリにはありふれていて、じきに私も目が慣れてしまった。

だから一層驚いたのだ、30年経って戻って来た東京のこの光景に。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:30年間の東京の外面の変化は急速だが、社会の中身はそれに追いついていないと見た。

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