30年ぶりに戻ったら(154) — 料理と失業とCOVID-19と
【料理は心のおクスリ】
Cover-19のおかげでパッタリ外出のなくなった日々。
同時にZoom漬けの日々が始まった。
まるでテレビの番組表のようなわたしのアジェンダ。あれこれとZoom meetingが次々に時間を埋める。
すると、あら不思議、家で料理する日が増えた!
こののっぺりした単調な日々、新しい料理へのチャレンジは何かしらの刺激となった。
しかも季節は春から初夏に変わる、季節の新鮮な食材が次々に登場する時期。
あーーこれが日本の豊かさなのだ!
ほりたての竹の子、ドレッシングが無くても美味しいサニーレタス、みそ汁になるような新キャベツ、殻ごと蒸し煮にできる空豆。、、、。
近所の農家で収穫したばかりの新じゃが6個をドカンと使い、自分好みのキュウリのはいらないポテトサラダを作った日、スイスで旧知のそのこさんからメッセージが届いた。
拙著に登場する、タマネギのパイの作り方を教えて下さい、というのだ。
わたしが失業してカツカツの暮らしをしていた頃、週末に作っては四等分し、月曜から始まる臨時雇いの仕事に毎日持って行ったあのパイ。それを今度こそ作ってみたい、と書いてくれた。
そんな日々を、わたしは今でも良く覚えている。スイスは世界一物価が高い。失業して収入の無いわたしには、外食は御法度だった。そんな土地で生きて行くために、わたしはパイ皿のメッキが禿げるほど、毎週毎週、タマネギのパイを作った。
そのレシピは、やはりスイスの友人、みちこさんから頂いたものだった。
料理関連スクラップブックを掘ると、あったあった埋もれていた。思った通り、わたしはしぶとくそのレシピを保存していた。
というわけで、こちらにも公開しよう、わたしの失業サバイバルランチを:
材料:
Grüyère cheese 50g
卵 2個
ベーコン 適宜
タマネギ 大きいもの 5個→ 弱火で30分ぐらい炒める
砂糖 ひとつまみ
塩 適当に
パイ生地 ミグロで買う(スイス中にあるスーパーマーケット)
パイ生地を先に焼く
220℃で10-15 分
パイ皿の底に薄くバターを塗っておくこと。
本焼き
Oven
210 ℃–> 10分
180 ℃ → 10 分
160 ℃ → 20 分
初めてでも上手くできますよ!
そのこさん、タマネギパイはうまくできたかな?
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。
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学びのポイント:料理は創造的な活動だ。だから刺激の少ない日々の素晴らしいアクセントとなる!あなたもきょうの一品を考えてみよう。
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