30年ぶりに戻ったら (148) — 京都とかけてパリと解く、その心はバス路線図

【京都にパリを思う】

京都市のバス路線図を見た瞬間(写真)、パリの昔のバス路線図を思い出した。

そっくり!

わたしはパリでバスに乗るのが好きだった。意外な小径を大きなバスが入って行く。左岸のサンジェルマン界隈はもう面白くてその上スリリングでさえあった。あの中世サイズの細い石畳の道を想像されたい。そこにバスが走る。右に、左に曲がるのだ。

わたしのお気に入りは、Pont Neufからヒョイと小径を入った左手の建物だった。バスの窓から見ると丁度その扉の上の石の彫り物に視線が当たる。猫がぬーーとしなやかな体を伸ばして、番地を表示した石の上をまたぐ越す様子が彫刻されている。猫の動作が見事に猫写、いや描写されていて、何度見ても飽きなかった。これを彫った石工は猫好きで、自身も猫を飼っていたに違いないなどど、勝手な想像を巡らせて楽しんだ。

わたしのパリの楽しみ方、それはできる限りメトロ(地下鉄)を避け、少々時間がかかってもいいから市バスに乗ることだった。

パリの市バスの路線は50余りもあったろうか。それが全色違う色で塗り分けられて印刷され、無料で配られている。

今はデザインが変わったが、わたしがパリに住んだ頃は縮尺が正確で地図の代わりに使えた。

わたしの感心したのは、50余の路線の色彩だ。それだけ色が多ければ大半は中間色である。パリの人々はその多様な中間色を見分けられるのだ。

そして京都のバス路線図。中間色の多いこと、地図自体としても使えること、素晴らしいではないか!

そうだ、京都とパリは姉妹都市だった。バス路線図の印象が似ていることと関係があるかどうかはわからないが、なんだかありそうだなー。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント: 意外な都市で何ということのないものが外国の街を連想させることがある。あなたも今日そんなものを一つ見つけてみよう。

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