30年ぶりに戻ったら (60) – あなたは日本人同士で英語で話せますか?
【これは見習いたい、スイスの人々の柔軟さ】
最近久しぶりにスイスを堪能した。
スイス大使館主催のレセプションに参加した時のこと。スイス大使とレセプションのゲスト代表、スイス機械電気工学産業会事務局長 (写真右の方。左はスイス大使ーーではないですよね)がお話しをしていた。お二人はドイツ語で話されていた。ドイツ語はスイスの言葉の一つだ。
そこへ人々がまわりに集まってきた。するとお二人はパッと言葉を英語に切り替えて話を続けたのだ。ごく自然に。
あー、そうだったそうだった!
スイスではこういうことは良くある。3人以上母語の違う人が集まると人々は会話の言葉をさっと切り替える。それも英語に。
英語はスイスの国語ではない。けれども、独仏伊語にロマンシュ語を加えた4つの国語を持つスイス、英語がその場に集まる人々の共通語ということはよくある。大使と事務局長がごく当たり前のように英語に切り替えたのも、その習慣だ。
日本人同士が日本語で話しているとする。そこに英語なら話すが、日本語を話さない人が加わったとする。その時、日本人は当たり前のように英語に切り替えられるだろうか?
いや、きっとそうすると思う。けれども、日本人同士、相当照れくさいんじゃないだろうか?
いやいや、最近は相手が誰であれ英語で話すことに照れない人は増えているにちがいない、、。
とまあ、2秒くらいあれこれ考えて、このいかにもスイスらしい光景を私は懐かしさと共に楽しんだ。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。
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学びのポイント:言葉に対して柔軟であることもまた、国際人、国際ビジネスのエチケットだ。
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