英語の話し方、ここを変えると大きく変わる (5) — 話の冒頭で謝ってはいけない

【”済みません”は”ありがとう”ではない】

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日本語って、謝る言葉をほんとうによく使うと思います。

例えば、「ありがとう」と言わずに、「済みません」と言いますね。そういうとき、日本語人は謝っているのではないのです。謝罪と言うよりは、相手を思いやる気持ちを表現しているのだと思います。「お手間をかけさせて済みません」という気持ちなのだと思います。

その感覚を英語にも持ち込むからでしょうか、英語で話を始めるとき、特にスピーチなどで、謝罪から話を始める人が日本人にはかなりおられます。

「今は繁忙期なのにここに来てくれて済みません」
「わたしの英語が下手で済みません」
「わたしは新任で仕事が分からないので皆さんにご迷惑をおかけすると思いますが、どうか教えて下さい」

ところが英語脳では、謝るのはあなたが本当に悪かったと言いたいときだけです。言葉の裏読みは無し。あなたが済みませんといったら、あなたは人々に何か悪いことをしていると聴く人は考えます。

国際コミュニケーションでは遠慮と謙遜は誤解の元です。英語脳に切り替えましょう。

こういう気持ちで話を切り出すのです。
「繁忙期にここに来てくれてありがとうございます!(わたしのスピーチはそれほど値打ちがあるんですよ)」
「わたしは皆さんにお話しできることを嬉しく思います(わたしとあなたは友人です!)」
「わたしと仕事をすると皆さんに良いことがありますよ!」

ちいさなことですが、これだけであなたの英語は大きく変わります。表情も明るくなります。

英語脳を育てて、英語で前向きに自分を語る自由を獲得しましょう!

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