30年ぶりに戻ったら (188) — 卵は12進法

【この微妙なズレ】

日本では、卵は10個入りのプラスチックケースに入れて売られていることが多い。
先日、六個入りのケースを見たとき
急にパリのマルシェ(市場)が懐かしくなった(写真)。

パリでは、卵は六個入りの紙製のケースに入れて売られているのだ。
10個入りケースは見たことが無かった。
少しマルシェの流儀がわかってくると、
わたしも卵を買うときは空の紙箱を持参して
そこに卵を入れて貰うようになった。

どうかして紙箱が2,3個家に溜まることがある。
その時は、空き箱をマルシェの卵屋に持って行くと
お店の人に喜ばれた。

何かこんなささやかなリサイクルが嬉しかった。
そういう暮らしが好きだった。

後に移り住んだジュネーブでも同じ習慣があった。
卵はやっぱり六個の単位で売られていた。

へーー、ヨーロッパでは12進法が生きている!

食器も12進法だった。
ティナーセットは12枚の大小のお皿、カップとソーサーがひと組だった。

ハーフセットは、6人用だった。

京都の清水寺界隈には、
焼き物の店が軒を並べている。
そこで気がついた、
日本では、お皿も湯飲みも五個が一組だ。

ヨーロッパの12進法と、
日本の十進法。
卵やお皿で見る限り、
文化の変遷の過程で
交わることは無かったんだろうね。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

この六個入りケースにヨーロッパを思い出した

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学びのポイント:きょうはあなたの廻りの十二進法を探してみよう。案外あるものだと気づくだろう。

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